【誤解だらけ】ITエンジニア採用に「特定技能」は不要?「技人国」ビザが絶対にお得な理由とJITCO・登録支援機関との関係
「外国人を採用するなら、特定技能の登録支援機関と契約しないといけないの?」
「JITCO(国際人材協力機構)への加入は必須?」
初めて外国人エンジニアを採用する際、こうした制度の複雑さに戸惑う担当者様は少なくありません。
しかし、結論から申し上げますと、一般的なプログラマーやSEの採用において、「特定技能」の枠組みを使う必要は全くありません(むしろ損をします)。
今回は、ITエンジニア採用における正しいビザの選び方と、なぜ「特定技能」を選んではいけないのか、そのコスト構造の違いを解説します。
1. 結論:プログラマー・SEは「特定技能」ではない

まず、誤解を解きましょう。
「特定技能」には、2026年現在、「工業製品製造業(旧:電気・電子情報関連産業)」という区分が存在します。
この名称に「情報」と入っているため、「ITエンジニアも対象なのでは?」と思われがちですが、これは大きな間違いです。
特定技能(工業製品製造業)の対象:
- 電子機器の組み立て
- プリント配線板の製造
- プラスチック成形、機械加工 など
※あくまで「工場での製造・加工作業」が対象です。
ITエンジニア(プログラマー・SE)の対象:
※いわゆる「高度人材」や「ホワイトカラー」向けの就労ビザです。
つまり、Web開発やシステム構築を行うエンジニアを採用する場合、そもそも「特定技能」の枠組みを使う必要がない(使えない)のです。
2. なぜ「技人国(エンジニアビザ)」の方が有利なのか?

IT企業にとって、特定技能ではなく通常の就労ビザ(技人国)で採用できることは、実は大きなメリットです。
なぜなら、特定技能には多くの「制限」と「コスト」があるからです。
| 比較項目 | 特定技能(1号) | 技術・人文知識・国際業務(エンジニア) |
|---|---|---|
| 業務内容 | 現場作業(単純労働含む) | 専門技術職(単純労働NG) |
| 在留期限 | 通算5年まで | 更新すれば無期限(永住も可) |
| 家族帯同 | 原則不可 | 可能 |
| 支援義務 | あり(義務) | なし(不要) |
| ランニングコスト | 月2〜3万円(支援委託費) | 0円 |
最大のメリット:「支援委託費」が不要
特定技能外国人を雇用する場合、企業は「登録支援機関」に生活支援を委託する義務があり、外国人1名につき月額2万〜3万円程度の管理費が毎月かかり続けます。
しかし、ITエンジニア(技人国)にはこの支援義務がありません。
つまり、採用後のランニングコストは基本ゼロで済むのです。
3. 「学歴がない」場合の裏技:IT試験の活用

「でも、採用したい外国人が大卒じゃないから、技人国ビザが取れないのでは?」
そう考えて、要件の緩い「特定技能」を無理やり検討されるケースがあります。
確かに、エンジニアビザ(技人国)の取得には「大学卒業」または「10年以上の実務経験」が必要です。しかし、これには強力な例外(特例)があります。
日本の国家資格(または互換試験)に合格していれば、学歴不問
日本の「基本情報技術者試験(FE)」や「応用情報技術者試験(AP)」、あるいはアジア各国で実施されている「ITPEC(アジア共通統一試験)」に合格していれば、学歴がなくてもエンジニアビザの取得が可能です。
ベトナムやミャンマーなどのIT人材は、大学でこれらの試験対策を行っていることが多く、高卒・専門卒でもビザ要件をクリアできるケースが多々あります。
「大卒じゃないから無理」と諦めて特定技能(製造業)に行かせるのではなく、まずは「IT資格を持っているか?」を確認してください。
4. JITCO・登録支援機関の役割とは?

ここでタイトルの「JITCO(国際人材協力機構)」や「登録支援機関」について触れておきます。
- JITCO: 主に「技能実習生」や「特定技能」の受け入れを支援する公益財団法人です。
- 登録支援機関: 特定技能外国人の生活サポート(送迎、住居確保、相談対応など)を代行する民間業者です。
これらは、あくまで「現場作業(ブルーカラー)」の外国人を守るための枠組みです。
自律的に働けるITエンジニアを採用する貴社には、基本的に関係のない(契約する必要のない)機関です。
「IT採用なのに登録支援機関が必要」と営業してくる業者がいたら、知識不足か、管理費目当ての可能性があるので注意してください。
5. まとめ:IT業界は「王道」の採用でコスト削減を
IT業界における外国人採用は、制度が複雑な「特定技能」を無理に使う必要はありません。
「技術・人文知識・国際業務」という王道のビザを使うのが、最もコストが安く、かつ長期的に雇用できる正解ルートです。
- 「うちはハードウェア製造(組み立て)もやっているから特定技能が必要かも?」
- 「採用予定者の学歴が微妙で、ビザが降りるか不安…」
そのような判断に迷うケースがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。
貴社の業務内容と候補者の経歴を照らし合わせ、「最短・最安」で雇用できる最適なビザ戦略をご提案いたします。





