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外国人エンジニア採用で課題になりやすい住居探しと企業側の対応策

住居

「内定を出してビザも降りたのに、住む家が決まらず入社日がずれる」 「本人が探してきた物件がことごとく審査落ちして、途方に暮れている」

外国人エンジニア採用において、実務担当者を最も悩ませるのが、この「住居探し(部屋探し)」の壁です。 日本では依然として「外国籍お断り」の賃貸物件が多く、本人が自力で探しようとすると、何十件も断られ続けて心が折れてしまうケースが後を絶ちません。

しかし、住環境は彼らが日本で長く働くための基盤です。ここを会社がどうサポートするかで、入社後のパフォーマンスと定着率は大きく変わります。 今回は、なぜ外国人は部屋が借りられないのかという背景と、企業が取るべき「3つの解決策(社宅・保証会社・UR)」について解説します。

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1. なぜ「外国人不可」なのか? 大家さんの3つの不安

3つ

そもそも、なぜ日本の賃貸市場はこれほど外国人に厳しいのでしょうか。大家さんや管理会社が抱える「3つの不安」を知ることから対策は始まります。

  • ゴミ出し・騒音トラブルへの懸念: 「日本の細かい分別ルールを守れるか」「夜中に大声で電話しないか」といった、生活習慣の違いによる近隣トラブルを恐れています。
  • 言葉の壁(コミュニケーション): 「水漏れなどの緊急時に連絡がつかない」「契約内容を理解していないのではないか」という不安です。
  • 家賃滞納・無断帰国のリスク: 「家賃を払わず突然帰国(失踪)してしまったら、回収しようがない」というのが、貸す側にとって最大のリスクです。

逆に言えば、この3つの不安さえ解消できれば、部屋は借りられます。

2. 解決策①:最強の選択肢「法人契約(借上げ社宅)」

最も確実でスムーズな方法は、会社が契約者となる「法人契約(借上げ社宅)」にすることです。

仕組み: 会社名義で部屋を借り、社員を入居させる。家賃は給与天引きにする。

メリット

  • 審査通過率が劇的に上がる: 大家さんにとって、契約相手が「身元のしっかりした日本企業」であれば、滞納リスクがほぼゼロになるため、外国人入居でも許可が出やすくなります。
  • 節税・社会保険料削減: 家賃の一部を会社負担(福利厚生費)とし、本人から徴収する家賃を給与から引く形にすれば、会社の税金対策にもなり、社員の手取りも増えます。
  • コントロール権: 万が一退職することになった場合、退去の手続きを会社主導で進められます。

3. 解決策②:「外国人専門保証会社」を使えば審査は通る

補償

法人契約が難しい(個人契約にさせたい)場合や、さらに審査を盤石にしたい場合は、「外国人専門の家賃債務保証会社」を利用します。 GTN(グローバルトラストネットワークス)などが有名です。

仕組み: 入居者が保証料を支払うことで、保証会社が連帯保証人の代わりになります。

大家さんのメリット: 家賃滞納時に保証会社が全額立て替えてくれるだけでなく、多言語対応のスタッフが本人への督促や生活サポート(ゴミ出し指導など)を行ってくれます。

効果: 「GTNの保証がつきます」と不動産屋に伝えるだけで、「それなら貸してもいいよ」と言う大家さんは非常に多いです。

4. 解決策③:初期費用も安い「UR賃貸住宅」の活用

お得

民間のアパート探しに疲れたら、公的な「UR賃貸住宅(旧公団住宅)」を検討しましょう。 外国人エンジニアにとって、URは隠れた優良物件です。

  • 「外国人」というだけで断られない: 所定の収入要件とビザさえあれば、国籍を理由に入居を拒否されることはありません。
  • 初期費用が激安: 「礼金ナシ」「仲介手数料ナシ」「更新料ナシ」「保証人ナシ」。来日直後でお金がないエンジニアにとって、これほどありがたい条件はありません。
  • デメリット: 人気エリアの物件は常に埋まっていることが多く、空室探しに根気が必要です。

まとめ:「住」の安定は「職」の安定

住む場所決まらない不安は、仕事への集中力を著しく低下させます。 逆に、会社が親身になって部屋探しをサポートしてくれたり、社宅を用意してくれたりすれば、そのエンジニアは「この会社に恩返ししたい」という強い帰属意識を持ちます。

  • 基本は「法人契約」で審査の壁を突破する。
  • 個人契約なら「外国人専門保証会社」を必須条件にする。
  • どうしても見つからなければ「UR」を当たる。

この3段構えで準備しておけば、住居問題で採用がつまずくことはなくなります。 不動産業者の中には「外国人に強い仲介会社」も存在するので、そうしたパートナーを見つけておくのも人事担当者の重要な仕事です。

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この記事の著者
海外人材採用・定着支援HRアドバイザーKN

海外人材採用・定着支援HRアドバイザー

KN

私は海外人材領域において、採用成功だけでなく入社後の「定着・戦力化」までをゴールに支援するHRアドバイザーです。特定技能・技人国などの制度理解に加え、現場の受け入れ体制やコミュニケーション環境といった実務課題も踏まえ、企業ごとに最適な提案を行ってきました。これからも採用計画の設計から入社前後フォローまで一貫して伴走し、ミスマッチを防ぎ継続採用と組織力強化に貢献していきます。