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日本語研修に使える「助成金・補助金」はある?教育コストを抑えて人材を育成する方法

助成金

「外国人エンジニアに日本語を教えたいが、研修費が高くて予算が降りない」
「社内の人間が教えるには限界があるが、外部委託する余裕もない」

外国人材の定着・戦力化において、日本語教育は最も効果的な投資です。しかし、中小企業にとって数十万円単位の研修コストは大きな負担となります。

ここで諦めてはいけません。実は、日本語研修は国の「助成金」の対象になる可能性が非常に高いのです。
制度を活用することで、研修費用や研修時間中の賃金負担を軽減できる可能性があります。
研修期間中の「賃金」まで助成されるケースもあります。

今回は、教育コストを劇的に下げるための「人材開発支援助成金」の活用法と、賢い研修設計について解説します。

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1. 本命はこれ!厚生労働省の「人材開発支援助成金」

助成金

日本語研修で最も利用しやすく、金額も大きいのが、厚生労働省が管轄する「人材開発支援助成金」です。 この助成金は、労働者の職業能力開発を支援するためのもので、条件を満たした研修を行えば、「経費助成(受講料など)」と「賃金助成(研修時の給与)」のダブル支援が受けられます。

日本語研修で使える主なコースは以下の通りです。

① 人材育成支援コース(旧:一般訓練コースなど)

最もスタンダードなコースです。職務に関連する知識や技能を習得させるための「Off-JT(職場外研修)」が対象となります。

  • 対象となる研修: 外部講師を招いたビジネス日本語研修、日本語学校への通学など。
  • 助成率(中小企業):
    • 経費助成: 研修費用の45%(※条件により最大60%など変動あり)
    • 賃金助成: 1人1時間あたり760円(※年度により改定あり)
  • 条件: 研修時間がトータルで10時間以上(または20時間以上などコースによる)であること。

ここがポイント:
単に「日常会話」を学ぶだけでは対象外になるリスクがあります。「業務遂行に必要なビジネス日本語コミュニケーション」という建付けでカリキュラムを組むのが採択のコツです。

2. 東京都や地方自治体の独自補助金もチェック

国の助成金とは別に、都道府県や市町村が独自に外国人材向けの補助金を出しているケースがあります。これらは要件がシンプルで使いやすいのが特徴です。

東京都:中小企業人材確保豊かさ創出助成金

(※名称は年度によって変わりますが、「外国人材受入支援」枠などが設けられることがあります)

地方自治体の商工会議所

地域によっては、商工会議所が主催する日本語講座に補助が出たり、テキスト代が支給されたりする制度があります。

探し方:
「〇〇県(自社の所在地) 外国人雇用 補助金」で検索するか、最寄りの商工会議所に問い合わせてみましょう。

3. コストシミュレーション:実質負担はいくらになる?

シュミレーション

実際に「人材開発支援助成金」を活用した場合、どれくらいコストが下がるのか試算してみましょう。
(※中小企業が外部研修を20時間実施した場合の概算イメージです)

  • 研修費用(外部委託): 20万円
  • 受講者: 1名
  • 研修時間: 20時間(業務時間内に実施)
項目金額・助成額
A. 支払う研修費200,000円
B. 経費助成(45%)▲90,000円
C. 賃金助成(760円×20h)▲15,200円
D. 実質負担額(A-B-C)94,800円

このように、実質半額以下のコストでプロの日本語教育を受けさせることが可能になります。
さらに、複数名を同時に受講させれば、1人あたりの単価は下がり、賃金助成は人数分もらえるため、コストメリットはより大きくなります。

4. 助成金をもらうための「3つの鉄則」

助成金は「後払い」であり、事前の計画届出が必須です。以下の手順を間違えると、1円ももらえません。

鉄則①:必ず「研修開始の1ヶ月前」に計画届を出す

「研修が終わったから請求しよう」は通用しません。研修を始める1ヶ月前までに、労働局へ「訓練実施計画届」を提出し、受理される必要があります。

鉄則②:「業務時間内」に実施する

助成金の対象となるOff-JTは、原則として業務時間内(所定労働時間内)に行う必要があります。
「仕事終わりの夜間や休日に、自習として通わせる」といったケースは、業務命令としての研修とみなされず、賃金助成の対象外となることが多いので注意が必要です。

鉄則③:社内スタッフではなく「外部講師」を使う

「社内の日本人が教える」OJT形式では、この助成金(人材育成支援コース)は使えません。
外部の日本語学校や、企業研修会社などの「プロの講師」に依頼し、領収書やカリキュラムが発行される研修であることが条件です。

まとめ:プロに任せた方が、結果的に「安くて早い」

「お金がないから」と、現場の日本人社員にボランティアで日本語を教えさせていませんか?
それは社員の業務時間を奪うだけでなく、教え方のプロではないため、学習効率も悪くなりがちです。

助成金を活用すれば、「社内リソースを使わず(日本人は業務に集中できる)」「プロの教育を受けさせられ(習得が早い)」「コストも半減できる」という、理想的な環境が作れます。

まずは、付き合いのある社会保険労務士(社労士)に「日本語研修で人材開発支援助成金を使いたい」と相談してみてください。また、多くの日本語研修会社は、助成金申請のサポートまでセットで行っています。
制度を賢く利用して、低コストで強いエンジニアチームを作り上げましょう。

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この記事の著者
海外人材採用・定着支援HRアドバイザーKN

海外人材採用・定着支援HRアドバイザー

KN

私は海外人材領域において、採用成功だけでなく入社後の「定着・戦力化」までをゴールに支援するHRアドバイザーです。特定技能・技人国などの制度理解に加え、現場の受け入れ体制やコミュニケーション環境といった実務課題も踏まえ、企業ごとに最適な提案を行ってきました。これからも採用計画の設計から入社前後フォローまで一貫して伴走し、ミスマッチを防ぎ継続採用と組織力強化に貢献していきます。