【開発崩壊を防ぐ】「通訳」とは違う!ブリッジSE(BrSE)の真の役割と、優秀な人材を見抜く3つの極意
外国人エンジニアチームとの開発において、プロジェクトの成否を分ける最大のキーマンが「ブリッジSE(BrSE)」です。
しかし、経営層や現場からは「日本語ができるエンジニアがいれば十分では?」「わざわざ専用のポジションを置くコストがもったいない」という声が上がることも少なくありません。
結論から言えば、ブリッジSEは単なる「通訳」ではなく、技術と文化の壁を越える「技術翻訳のプロ」です。
彼らの不在は、仕様の誤解や納期遅延、そしてプロジェクトの炎上を招きます。
今回は、ブリッジSEの真の役割と、優秀な人材を見極めるための具体的なチェックポイントを解説します。
1. 通訳とは違う!ブリッジSE(BrSE)の真の役割

「日本語が話せるエンジニア」=「ブリッジSE」ではありません。
通訳者の仕事が「言葉(A)を言葉(B)に変換すること」だとすれば、ブリッジSEの仕事は「日本のビジネス要件を、現地のエンジニアが理解できる技術仕様に翻訳・管理すること」です。
なぜブリッジSEがいないと失敗するのか?
例えば、日本人がよく使う「使いやすいようにいい感じにしておいて」という指示。
これをそのまま現地の言葉に訳して伝えても、文化背景の違う外国人エンジニアには1ミリも伝わりません。結果、仕様書通りだが使い勝手の悪いシステムが出来上がります。
ここでブリッジSEがいれば、「使いやすい=ボタン配置はここ、挙動はこう」と具体的な技術仕様に落とし込んで指示を出せます。
この「行間を埋める技術翻訳」こそが、彼らの最大の価値です。
2. 優秀なブリッジSEを見極める「3つのポイント」

では、どのような人材をアサインすればプロジェクトは成功するのでしょうか。
面接や選定時に確認すべき3つの基準を紹介します。
| チェックポイント | 優秀な人材の特徴 | 失敗しやすい人材の特徴 |
|---|---|---|
| 技術的判断力 | リスクを予見し、代替案を提案できる | 指示をそのまま流す「伝書鳩」になる |
| 文化理解・管理 | 相手の「Yes」の真意を見抜ける | 言葉の表面だけを信じてしまう |
| ドキュメント力 | 仕様を曖昧にせず、正確に文章化できる | 口頭でのコミュニケーションに頼りすぎる |
ポイント①:「伝書鳩」にならず、技術的な判断ができるか
最もダメなパターンは、日本側の指示を右から左へ流すだけの「伝書鳩」になってしまうことです。
優秀なブリッジSEは、日本側から無理な仕様変更が来た際に、「その変更は現在のアーキテクチャではリスクが高い。代わりにこの方法なら短期間で実装できる」と、技術的な裏付けを持って交渉・提案ができます。
ポイント②:日本と現地の「文化ギャップ」を言語化できるか
言葉以上に厄介なのが文化の違いです。
例えば、一部の国では上司に「No」と言えず、できていなくても「Yes(理解しました)」と答えてしまう文化があります。
優秀なブリッジSEは、相手の「Yes」が「本当に理解しているYes」なのかを見抜き、確認作業を挟むなどのマネジメントができます。
ポイント③:日本語レベルよりも「ドキュメント作成能力」
流暢に日本語を話せるに越したことはありませんが、開発においてより重要なのは「正確な読み書き」です。
「仕様書を正確に読み解けるか」「曖昧な点を残さずチケット(タスク)化できるか」という能力の方が、品質担保には直結します。
3. 国内在住の外国人エンジニアを「ブリッジ」にする選択

従来、ブリッジSEといえば「オフショア現地にいる日本語が上手な人」を指すことが一般的でした。
しかし最近では、「日本国内に住んでいる外国人エンジニア」を自社のブリッジSEとして採用するケースが増えています。
- 時差ゼロ、対面での密な連携が可能
- 日本の商習慣や「阿吽の呼吸」を肌で理解している
- 将来的なプロジェクトマネージャー(PM)候補として育成できる
外部のブリッジSEに高額な単価を払い続けるよりも、自社社員として採用・育成する方が、ノウハウも蓄積され、長期的には賢い選択と言えるでしょう。
4. まとめ:ブリッジSEは「コスト」ではなく「保険」
ブリッジSEの人件費を削減した結果、手戻りが多発して納期が遅れ、倍以上のコストがかかってしまったプロジェクトは枚挙に暇がありません。
彼らはプロジェクトを円滑に進めるための潤滑油であり、炎上を防ぐための「最強の保険」です。
- 多国籍チームを作りたいが、マネジメントできる人材がいない
- 技術も日本語もわかる優秀なブリッジSE候補を紹介してほしい
そのようにお悩みのPM・採用担当者様は、ぜひご相談ください。
貴社の開発体制を支える、頼れるキーマンをご紹介いたします。





